熊本で設計事務所で家を建てるのに向いている人、向いていない人

はじめに
家づくりを考え始めたとき、「設計事務所に依頼する」という選択肢に、少し敷居の高さを感じる方は少なくありません。
おしゃれそう、難しそう、こだわりが強い人向け――そんなイメージが先行しがちです。
しかし実際には、設計事務所での家づくりは「特別な人のためのもの」ではなく、考え方や価値観が合うかどうかが大きな分かれ目になります。
特に、自然環境や地域性が色濃く表れる**熊本県**では、その相性がよりはっきりと現れます。
このコラムでは、熊本という土地性を踏まえながら、
設計事務所で家を建てるのに向いている人・向いていない人について整理してみます。
熊本で「設計事務所と家を建てる」ということ
熊本は、阿蘇の雄大な自然、豊かな地下水、夏の暑さと湿度、そして地震と共に生きてきた土地です。
そのため家づくりには、全国共通の性能基準だけでなく、土地の癖や気候への理解が欠かせません。
設計事務所の家づくりは、間取りやデザインだけでなく、
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敷地条件の読み取り
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日射・風・湿度のコントロール
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構造や耐震への考え方
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将来の暮らし方の変化
といった点を、施主と一緒に丁寧に掘り下げていくプロセスが特徴です。
だからこそ、このプロセスを「面倒」と感じるか、「面白い」と感じるかで、向き・不向きが分かれます。
熊本の気候と土地に合った家づくり|耐震・断熱構造の考え方|家づくりコラムはこちらから。
※以前のコラムも参考にしてみてください
設計事務所で家を建てるのに向いている人

1. 家づくりそのものを「プロジェクト」として楽しめる人
設計事務所での家づくりは、打ち合わせの回数が多く、決めることも細かくなります。
素材、寸法、配置、考え方――一つひとつに理由があります。
それを
「決めることが多くて大変」ではなく
「自分たちの暮らしを形にしていく過程」と捉えられる人は、設計事務所との家づくりを楽しめる傾向があります。
2. 「なぜこうしたいか」を考えるのが苦ではない人
設計事務所では、よくこんな質問をされます。
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なぜその間取りがいいと思ったのか
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なぜその場所に窓が欲しいのか
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どんな時間をこの家で過ごしたいのか
正解を求められているわけではありません。
自分たちの感覚を言葉にすることが大切なのです。
熊本の暑さや日差し、周辺環境を踏まえながら「なぜ」を一緒に考えることに価値を感じられる人は、設計事務所向きと言えます。
3. 熊本の土地や環境を活かした家に住みたい人
設計事務所は、敷地条件を個性として捉えます。
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変形地
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高低差のある土地
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景色の良い方向とそうでない方向
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周囲の建物との距離感
熊本では特に、風の通り方・日差しの入り方・地盤が家の快適性を左右します。
土地と真剣に向き合い、その場所に合った一棟をつくりたい人には、設計事務所のアプローチは非常に相性が良いでしょう。
4. すぐの答えより「納得」を大切にしたい人
設計事務所の打ち合わせでは、その場ですぐに答えが出ないことも珍しくありません。
一度持ち帰って考える
別の案を検討する
数週間後に結論を出す
こうしたプロセスを「遠回り」と思わず、納得のための時間と捉えられる人は、完成後の満足度も高くなる傾向があります。
設計事務所で家を建てるのに向いていないかもしれない人
1. できるだけ早く、迷わず家を建てたい人
転勤や入居期限など、明確なスケジュールが最優先の場合、
設計に時間をかけるプロセスが負担になることがあります。
設計事務所が悪いのではなく、
スピード重視の家づくりとは相性が異なるというだけです。
2. すべてをお任せしたい人
「プロに任せたいから、細かいことは考えたくない」
この考え方自体は、決して間違いではありません。
ただし設計事務所では、
施主の考えや感覚が家の軸になるため、完全なお任せスタイルは難しい場合があります。
3. 決まった形・仕様が安心な人
カタログから選ぶ、実例と同じ形にする、という安心感を重視する人にとっては、
毎回ゼロから考える設計事務所の家づくりは、不安が大きくなることもあります。
まとめ|向いているかどうかは「性格と価値観」
熊本で設計事務所に家づくりを依頼することは、
デザイン性の高さだけを求める選択ではありません。
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暮らしを考えること
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土地と向き合うこと
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時間をかけて決断すること
これらを価値あるものと感じられるかどうかが、最大のポイントです。
向いている・向いていないは優劣ではなく、相性の問題。
自分たちがどんな家づくりをしたいのかを知ることが、後悔しない第一歩になります。















