【熊本の設計事務所】「建築家とつくる家」は、なぜコストパフォーマンスが高いのか?株式会社ビルビート

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2025/09/29

【熊本の設計事務所】「建築家とつくる家」は、なぜコストパフォーマンスが高いのか?

【熊本の設計事務所】「建築家とつくる家」は、なぜコストパフォーマンスが高いのか?

はじめに

建築家が設計した家は、時間が経過しても古臭さを感じさせないデザインの美しさがあり、見た目からもハウスメーカーとどこかが違うと感じることが多いと思います。
これから熊本で素敵なデザイン住宅を建てたいと考える方の中には、おそらく設計事務所との家づくりも視野に含めている方もいらっしゃるでしょう。ただし、設計事務所に依頼すれば設計費用もかかるし、費用が予算よりも上がる可能性について心配されている方も少なくないのではないでしょうか。
今回は、熊本で素敵なデザイン住宅を建てたいという方の参考になるように、「建築家と作る家」のコストパフォーマンスについて解説していきたいと思います。

1.「建築家とつくる家」はコストが高い?

筆者は、建築家・設計事務所の家づくりは、一般的に考えられているよりもコストパフォーマンスが優れていると考えています。
それは、設計事務所の制限の少なさと、建築家のアイデアや提案の引き出しの多さによって支えられており、打ち合わせにより施主にとってより重要なものを見定め、無駄を削ぎ落としていくことができるからでもあります。
このように、設計事務所はハウスメーカーや工務店のような制約が少なく、本当に自由な設計で機能性や優れたデザイン性を保った家づくりができる点が魅力です。
しかし、実際に相談して予算がオーバーしていた、という噂を耳にすることがあるのもまた事実です。どのようなケースでそうなる可能性が高いのか、次から家づくりの費用面について分かりやすく解説していきます。

2.予算のミスマッチが発生する理由

 次に、コストパフォーマンスが優れているのだとしたら、なぜ相談後に予算をオーバーする金額を伝えられたり、他の建築会社よりも高額であったというケースが発生するのでしょうか。


 それについては、次の3つの理由が多いのではないかと考えます。
理由①:設計事務所が標準ラインとしているデザインや性能の基本スペックが高い
理由②:建築家が、その時点での要望・希望に誠実に対応するから
理由③:希望しているテイストが現在の日本の建築業界内では少数派である場合
次に、それぞれ詳しく解説します。

理由①:設計事務所が標準ラインとしているデザインや性能の基本スペックが高い

多くの人がリサーチ中に目を留めるような建築家や設計事務所は、次の2つの標準仕様・基本スペックが高い傾向にあります。
1)デザイン上の標準的な水準が高い
2)住宅そのものの性能的な基本スペックが高い

この2点についての説明を次に述べます。

1)デザイン上の標準的な水準が高い

住宅は大きいものですが、そこに使われるありとあらゆるものが全体のデザインに関わってきます。建築家が住宅を手掛ける場合、全体的な空気感が統一されることでひとつの「作品」として完成度を上げていくため、たとえシンプルでも一つ一つのものにデザイン性に優れたものを採用する傾向があります。

2)住宅そのものの性能的な基本スペックが高い

建築家の設計事務所での性能上の基本スペックについても、もともと高い水準を標準と考えていることが多いです。
例えば、基本的に断熱材、構造、設備機器などの性能水準は非常に高いケースが多いです。
「デザイン性は優れているが、性能が非常に悪い」ということは少ないでしょう。これは高級車とも似ています。
なお、もちろん費用はかかりますが、構造や性能については「長期優良住宅」「耐震等級」などの一定の基準や名目を取得しておくことで一般の人にも分かりやすく高い水準を保つことができるでしょう。

理由①のまとめ

「建築家との家づくり」では、デザイン上の基本スペック・性能上の基本スペックの2つが高い水準のため、総費用を高く感じる可能性があります。
しかしながら、同じ内容であれば、他の会社ではより高額になる可能性もありますので、一度他の会社と建築の中身の詳しい内容を比べてみるとよいしょう。
ただし、設計事務所の場合はもし費用が少々高かったとしても、経験値の多さからくる提案力と引き出しの多さによって、コストの調整に向き合ってくれる点も魅力です。設計事務所は、制約が少ない分自由に対応できるという良さもありますので、相談の上、設計事務所が対応してくれるのであれば、標準仕様を詳細に聞き出し、個人的には必要ないと思うものを削っていくとよいでしょう。そうすることで、納得できる仕様でコストを抑えられる可能性が高くなります。

理由②:建築家が、その時点での要望・希望に誠実に対応した結果

 次に、理由②について解説します。
 建築家は、できるだけ顧客の要望に応え、理想の家づくりを手掛けていきます。その際、できるだけ高いレベルで、要望・希望に誠実に対応しようとするものです。しかし、誠実に応えようとするほど、予算オーバーになる傾向があります。
 なぜなら、普通は家づくりをスタートする段階ではほとんどの方は、どうしても要望を絞り込むことが難しく、多くを詰め込んでしまうものだからです。筆者の経験上、これは予算が多い、少ないには一切関係なく、且つ依頼先が設計事務所か住宅メーカーかどうかにも関係なく、打ち合わせの初期段階ではそれが普通です。
 建築家がヒアリングした時点の要望に対し、この金額以下になると中途半端な仕上がりとなり満足できないであろうと判断すれば、「その要望ですと、○○くらいの費用がかかりますよ。」と応じることになります。あくまで良心からのアドバイスではありますが、そこで金額が合わないとなることはあると思います。

 しかし、逆を言うと、そこを起点に要望・希望の絞り込みさえできれば、予算内で、建築家に依頼して、自由な設計で、機能性・デザイン性などの面で高い水準のデザイン住宅を建てることができる可能性は高くなります。

 ただし、希望を限定的に伝えればよいというわけではありません。家づくりは一生のうちに誰もが何度も行うものでもないのです。ですから、打ち合わせでは建築家には素直に要望を伝えればいいと考えています。そこでポイントとなるのは、新居で実現したい「シーン」を伝えていただくことです。その「シーン」を実現したいと思った理由は何なのかなど、打ち合わせで要望を詳しく掘り下げていくことで、要望を汲みながらも、コストを調整して満足度が高い住まいへとブラッシュアップしていくことを助けるからです。
 建築家の引き出しは多いですが、そのスキルを存分に引き出すためにも、建設的に対話を重ねていくことが大切なポイントになります。

理由③:希望しているテイストが現在の日本の建築業界内で少数派である場合

 これは、材料調達の費用にかかわってきます。
 この場合、特定のテイストを主に取り扱っている住宅メーカーと設計事務所を全く同じ内容で比較したとすると、材料を多く仕入れて住宅を販売している住宅メーカーさんはスケールメリットがありますので、当然ながらメーカーさんの方がコストが抑えられるでしょう。
 ただし、設計事務所の場合は提案力や代替案の引き出しが非常に多いので、予算に近づけながら代替となる材料の提案や、プランニングの工夫によって室内を広々と感じさせてくれたり、生活しやすいプランニングができる可能性が高まります。

まとめ

 いかがでしたか。
 設計の制限があまりなく、提案の引き出しが非常に多い設計事務所に依頼するとコストパフォーマンスが良い可能性は高いです。
 しかしながら、「予算をオーバーする金額を伝えられた」「他の建築会社よりも金額が高かった」ということが起こることもあり、このような乖離が起こる理由を解説しました。
 しかし、建築家・設計事務所・その他の建築会社ごとに考え方や方針は違います。
 住宅を完成させるまでに必要なのは、対話の積み重ねですので、良いと思う設計事務所を見つけることができたのであれば、ぜひ話を聞いてみることをおすすめしたいと思います。

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